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厨二ドリンク「コアップガラナ」を飲んだ


コアップガラナを飲みました。

 

ガラナ飲料といえば北海道のローカル飲料として有名で、いつか飲んでみたいと思っていた。

今日、出先で北海道物産展がやっており、覗いてみたらコアップガラナが置いてあったので買った。

 

味は、まあ……コーラの方が好きかなという感じ。

いや、別に不味くはないんだけど、「黒い炭酸飲料=コーラ」という認識で23年間生きてきたせいで、黒い炭酸飲料からコーラ以外の味がすることに違和感がある。

コアップガラナの味は、メロンソーダに近かった。シロップの甘さが強くて、酸味はうっすらとしか感じられない。

黒じゃなくて緑色に着色されていたら「おいしいメロンソーダ」として認識できたんだろうけど、黒いせいでどうも違和感があった。

 

ただ、すべてにおいてガラナ飲料がコーラ以下という訳ではない。

たしかに味ではコーラに軍配が上がるけど、カッコよさでは間違いなくガラナ飲料が勝つ。

 

まず、ガラナ飲料の原料であるガラナは、見た目がカッコいい。

 

AnitaFortis. 2006. A fruta que envolve a semente do guaraná. Fotografado na Zona Rural de Ariquemes-RO.

 

ガラナは赤い果皮に包まれた果物で、熟すと実が弾けて黒い種が露出する。

そのため、熟したガラナは上の画像のように、まるで目玉の集合のような見た目になる。

 

「目」って、人間の身体の中で最もカッコいい部位じゃないですか。

フィクションでも、目に特徴があるキャラはカッコいい。

 

一つ目もカッコいいし、目が全くない怪物もかっこいい。

逆に、大量の目を持っていてもかっこいい。

布を巻いて視界を塞いでいるキャラもカッコいいし、邪眼もオッドアイもカッコいい。

手のひらみたいな、本来あるはずのない場所に目があるのもいい。

 

そんなカッコいい「目」にしか見えない果物、最高じゃないですか。

しかも、一つじゃなくて大量の実が密集しているのも、カッコよさにさらなる拍車をかけている。

 

 

加えて、ガラナはそれにまつわる伝説もカッコいい。

アギリーは明るく元気の良い少年で、毎日森へ行って、籠いっぱいの果物をとっていた。ある日アギリーは村から遠く離れ、森の中で迷ってしまった。夜になり、帰り道も分からないので、アギリーは森の中で眠ることにした。夜の森には魔物ジュルパリがうろついていて、ジュルパリはアギリーに襲いかかった。アギリーが帰ってこないので、心配した村の人々が森へ探しに出かけると、アギリーが死んでいるのを見つけた。善の神トゥパンは、アギリーの目玉を取って大きな枯れ木の根元に埋めるよう命じ、そして「やがて木が生え、すべての果物の粋を集めた実がなるだろう」と告げた。やがてアギリーの目玉から木が生えて、目玉のような実がなった。これがガラナの始まりである。

ガラナ」(2023年7月21日 (金) 20:19 JSTの版)『ウィキペディア日本語版』。

 

善の神の導きにより、少年の目玉から出来た「すべての果物の粋を集めた実」がガラナの起源らしい。

ゾクゾクするね。僕の中の中学二年生が狂喜乱舞している。

 

見た目と伝説に厨二心をくすぐられる厨二果物、それがガラナ。

そんなガラナを使ったガラナ飲料を飲み、異端ぶりませんか?

黒い服を身にまとおう。ヘッドホンをして外界の喧噪を遮断しよう。世界のつまらなさに落胆して猫背で歩こう。恨みを乗せた鋭い目で世界を睨もう。何にも興味を惹かれない冷めた心を持とう。そして、コアップガラナを飲もう。