睡眠とパソコン

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サウナ好きの人間が憎い

サウナ好きの人間が憎い。絶対に、僕より華やかな人生を送る確率が高いから。

 

サウナ好きの人間は、「苦痛のあとの快楽」を受け入れている。整いという快楽のために、熱い部屋でじっとする苦痛を受け入れている。

僕には無理だ。苦痛の後に快楽が待っていると分かっていても、苦しみに耐えられない。忍耐力に乏しい人間だから、なんとかして快楽だけを得る方法を考えてしまう。

 

例えば、僕は3大欲求が大好きだ。食欲も睡眠欲も性欲も、苦痛なしで単純な快楽だけを得られるから。

ただ、3大欲求はクールタイムが長いという特徴がある。お腹いっぱい食べたらその後4時間は食べられないし、8時間寝たらその後16時間は目が冴えてしまう。性欲も発射したらリロードに数時間〜数日かかる。

8時間寝て、腹いっぱい食べて、シコったら、3大欲求からの快楽は得られなくなる。

3大欲求は苦痛なしに快楽を得られる代わりに、クールタイムが非常に長い。常にしゃぶっている事はできない。3体欲求というのは、つらい現実世界で生きる人間に神様が恵んでくれたデイリーボーナスなんだと思う。

 

一方、社会的な成功の多くは、「苦痛の後の快楽」の構図を取っている。

社会的に成功するためには、長い苦痛の期間を耐えなければならない。社会的成功の快楽は、大きな苦痛の先にしかない。そんなことは、社会に出て ある程度経った人間なら誰でも知っている事実だ。社会的な成功を望むなら、辛い忍耐の時代を通らねばならない。

 

ただ、僕にはそれができない。その先に快楽があると言われても、手前の苦痛が我慢できない。

年収が上がる資格があっても、その手前にある受験勉強ができない。

仕事に打ち込めば昇級できると言われても、打ち込めない。

ブログを毎日更新すればPVが上がる事が分かっていても、面倒だから毎日更新できない。

面白い仕事を貰うために必要なスキルが分かっていても、スキル修得のための勉強ができない。

整いが待っていると言われても、その手前にある灼熱地獄に我慢できない。

 

銭湯で、ぬるい湯に浸かって薄い気持ちよさを感じながら、サウナを見つめることしかできない。

笑顔でサウナに入るおじさん達を、憎しみの目で見る事しかできない。

 

快楽のための苦しみを受け入れられるサウナ―は、サウナの熱に我慢できない僕よりも、社会的に成功しやすい。