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【MTG】血塗られた刷毛を活かすデッキの考察

MTGA専用カードである《血塗られた刷毛》を中心に据えたデッキを色々考えているのですが、ある程度まとまってきたのでメモしておきます。

 

 

《血塗られた刷毛》の能力

Sanguine Brushstroke / 血塗られた刷毛 (1)(黒)(黒)
エンチャント
血塗られた刷毛が戦場に出たとき、血(Blood)・トークン1つを生成し、《血の芸術家/Blood Artist》という名前のカード1枚を戦場に創出する。
あなたが血・トークン1つを生け贄に捧げるたび、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失う。

Blood Artist / 血の芸術家 (1)(黒)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire)
血の芸術家か他のクリーチャーが死亡するたび、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。
0/1

《血塗られた刷毛》の効果は《血の芸術家》カードを戦場に創出し、本体は血・トークンを生贄に捧げるたびに相手に1ダメージを与えるエンチャントになるというもの。

創出されるクリーチャー《血の芸術家》は0/1で、戦力にはなりませんが、「クリーチャーの死亡時に1点のライフドレインをする」という能力を持ちます。

 

勝ち方

《血塗られた刷毛》を戦場に出した後、クリーチャーの大量殺戮と血の大量使用で相手のライフを吸い切ることでの勝利を目指します。

 

この勝利のために必要な条件は以下の3つ。

  • 血の芸術家を戦場に出す
  • 殺すためのクリーチャーを大量に展開する
  • 血・トークンを入手する

 

デッキ構成

これらの条件を満たすように調整したデッキが以下のデッキです。

 

6 平地 (BRO) 269
12 沼 (BRO) 273
2 磨かれたやせ地 (M21) 250
4 砕かれた聖域 (VOW) 264
3 病的な日和見主義者 (MID) 113
1 魅せられた花婿、エドガー (VOW) 236
3 ヴォルダーレンの投血士 (VOW) 137
4 グールの行進 (MID) 102
4 血塗られた刷毛 (Y22) 32
4 婚礼の発表 (VOW) 45
2 A-食肉鉤虐殺事件 (MID) 112
4 冥府の掌握 (MID) 107
2 命取りの論争 (AFR) 94
4 ザンダーの目覚め (Y22) 9
1 血の泉 (VOW) 95
4 A-引きずり足のゾンビ (MID) 106

 

各カードの採用理由

それでは各カードの採用理由を紹介します。

 

グールの行進

Ghoulish Procession / グールの行進 (1)(黒)
エンチャント
トークンでない1体以上のクリーチャーが死亡するたび、腐乱を持つ黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークン1体を生成する。この能力は、毎ターン1回しか誘発しない。(腐乱を持つクリーチャーではブロックできない。それが攻撃したとき、戦闘終了時に、それを生け贄に捧げる。)

トークンでないクリーチャーが死亡するたび、腐乱を持つゾンビ・トークンを生成するエンチャント。腐乱は「このクリーチャーではブロックできない」と「このクリーチャーが攻撃したとき、戦闘終了時にこのクリーチャーを生け贄に捧げる」を意味する能力です。

したがって、《グールの行進》で生成されるゾンビはブロッカーとしては使えませんが、攻撃後に死んでくれます。このデッキにはクリーチャーの死亡をトリガーとする誘発型能力を持つカードが多く、攻撃時に確定で死亡クリーチャーを出せるのはありがたい。

 

冥府の掌握

Infernal Grasp / 冥府の掌握 (1)(黒)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それを破壊する。あなたは2点のライフを失う。

ライフ2点と引き換えにクリーチャーを破壊するインスタント除去。

このデッキは大量のクリーチャーを殺すことを目的としており、タフネスの小さなクリーチャーしかいないため、トランブル持ちのクリーチャーを出されるとかなり辛い。《冥府の掌握》は主にトランブル対策として入れています。

対価として2点のライフが必要ですが、《血の芸術家》が出ればライフの回復が可能なため、大して痛くない出費だと思います。

 

病的な日和見主義者

Morbid Opportunist / 病的な日和見主義者 (2)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) ならず者(Rogue)
これでない1体以上のクリーチャーが死亡するたび、カード1枚を引く。この能力は、毎ターン1回しか誘発しない。
1/3

《血塗られた刷毛》を探す要員としてデッキに入れています。

能力は毎ターン1回しか誘発しないので、相手のターンにも自分のターンにも誘発させることが理想的です。例えば、相手のターンに《冥府の掌握》で相手クリーチャーを1回殺してカードを引き、《グールの行進》でゾンビ・トークンを生成、自分のターンに召喚酔いが解けたゾンビ・トークンで攻撃し、再度カードを引くとか。

 

ザンダーの目覚め

Xander's Wake / ザンダーの目覚め (1)(黒)
エンチャント
あなたのコントロールしている1体以上のクリーチャーが死亡するたび、ザンダーの目覚めの呪文書からカード1枚をドラフトする。この能力は、毎ターン1回しか誘発しない。

ザンダーの目覚めの呪文書には15枚の黒クリーチャーカードが含まれており、各クリーチャーのマナは1が1枚、2が7枚、3が3枚、5が3枚、6が1枚。よって、12/13の確率で2マナ以下のクリーチャーをドラフトできます。

《グールの行進》と《ザンダーの目覚め》の両方が場に出ていれば、「《グールの行進》で生成したゾンビ・トークンが腐乱で死亡→《ザンダーの目覚め》からドラフト→ドラフトしたカードが死亡した時にゾンビ生成&再ドラフト」のループで、戦場のクリーチャーを無限に増やせます。

1/13の確率で3マナ以上のクリーチャーを引いても、血・トークンで捨てれば良いですし、このデッキとは相性の良いエンチャントです。

 

血の泉

Blood Fountain / 血の泉 (黒)
アーティファクト
血の泉が戦場に出たとき、血(Blood)トークン1つを生成する。(それは「(1),(T),カード1枚を捨てる,このアーティファクトを生け贄に捧げる:カード1枚を引く。」を持つアーティファクトである。)
(3)(黒),(T),血の泉を生け贄に捧げる:あなたの墓地にあるクリーチャー・カード最大2枚を対象とする。それらをあなたの手札に戻す。

《血の芸術家》が殺されたときに蘇生させるためのアーティファクト。

《血塗られた刷毛》では《血の芸術家》をトークンではなくカードとして創出し、《血の芸術家》は死亡時に墓地に送られるため、墓地から手札に戻すことが可能です。

《血の泉》を使わないままゲームが終わる事も多いですが、それでも血・トークンは生成されるので、1マナ分の働きはしてくれます。

 

婚礼の発表

Wedding Announcement / 婚礼の発表 (2)(白)
エンチャント
あなたの終了ステップの開始時に、婚礼の発表の上に招待(invitation)カウンター1個を置く。このターン、あなたが2体以上のクリーチャーで攻撃していたなら、カード1枚を引く。そうでないなら、白の1/1の人間(Human)クリーチャー・トークン1体を生成する。その後、婚礼の発表の上に3個以上の招待カウンターがあるなら、これを変身させる。

Wedding Festivity / 婚礼の祭典
〔白〕 エンチャント
あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーは+1/+1の修整を受ける

変身前はブロッカー兼生け贄として使える人間トークンを生成するのに使え、変身後もクリーチャーの能力を底上げしてくれるエンチャントです。

《婚礼の発表》を2枚以上場に出せれば、《血の芸術家》のライフドレインによる勝利を待たずして、ゾンビの特攻で殴り勝てる事も少なくありません。

 

命取りの論争

Deadly Dispute / 命取りの論争 (1)(黒)
インスタント
この呪文を唱えるための追加コストとして、アーティファクトやクリーチャーのうち1つを生け贄に捧げる。
カード2枚を引き、宝物(Treasure)トークン1つを生成する。(それは、「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つアーティファクトである。)

アーティファクトかクリーチャーの生け贄が必要なものの、カードを2枚引けるインスタント。

このデッキは低マナのカードを展開するデッキであり、4ターン目を超えたあたりで手札が枯渇する場合があります。その時に手札を補充するため、かつ《血塗られた刷毛》を引くための要員として《命取りの論争》を採用しました。

血・トークンはアーティファクトなので、血・トークンで《命取りの論争》は使えますし、その場合でも《血塗られた刷毛》の効果は起動します。

もしくは、適当なクリーチャーを生け贄に捧げて他の能力を誘発するのが有効な場面もあり、このデッキではほぼデメリットなしでカードを引ける良いカードだと思います。

 

魅せられた花婿、エドガー

Edgar, Charmed Groom / 魅せられた花婿、エドガー (2)(白)(黒)
伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 貴族(Noble)
あなたがコントロールしていてこれでないすべての吸血鬼(Vampire)は+1/+1の修整を受ける。
魅せられた花婿、エドガーが死亡したとき、これをオーナーのコントロール下で変身させた状態で戦場に戻す。
4/4

Edgar Markov's Coffin / エドガー・マルコフの棺
〔白/黒〕 伝説のアーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、絆魂を持つ白黒の1/1の吸血鬼(Vampire)クリーチャー・トークン1体を生成し、エドガー・マルコフの棺の上に血統(bloodline)カウンター1個を置く。その後、これの上に3個以上の血統カウンターがあるなら、それらのすべてのカウンターを取り除きこれを変身させる。

4マナで一度出してしまえば、(追放されない限り)変身と再変身を繰り返してずっと戦場に留まってくれます。

変身時には毎ターン1/1絆魂持ちの吸血鬼・トークンを生成してくれるため、生け贄要因として採用しています。何回殺しても生き返り、死んでいる間も棺から生け贄が湧いて出る、嬉しいカードです。

 

ヴォルダーレンの投血士

Voldaren Bloodcaster / ヴォルダーレンの投血士 (1)(黒)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) ウィザード(Wizard)
飛行
ヴォルダーレンの投血士かあなたがコントロールしていてトークンでもこれでもないクリーチャー1体が死亡するたび、血(Blood)トークン1つを生成する。(それは「(1),(T),カード1枚を捨てる,このアーティファクトを生け贄に捧げる:カード1枚を引く。」を持つアーティファクトである。)
あなたが血トークン1つを生成するたび、あなたが5つ以上の血トークンをコントロールしている場合、ヴォルダーレンの投血士を変身させる。
2/1

Bloodbat Summoner / 血コウモリの召喚士
〔黒〕 クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) ウィザード(Wizard)
飛行
あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたがコントロールしている血(Blood)トークン最大1つを対象とする。それは他のタイプに加えて、飛行と速攻を持つ黒の2/2のコウモリ(Bat)・クリーチャーになる。
3/3

《ザンダーの目覚め》には飛行を持つクリーチャーが1体しか含まれておらず、《婚礼の発表》や《魅せられた花婿、エドガー》で生成されるトークンも飛行を持たないため、飛行クリーチャー対策として《ヴォルダーレンの投血士》を入れました。

《グールの行進》と同じくトークンでないクリーチャーでしか誘発しませんが、自分のコントロールしているクリーチャーが死亡する度に血・トークンを生成してくれます。

《ザンダーの目覚め》で低マナのクリーチャーを選んでドラフトすれば非トークンのクリーチャーを大量に殺すことができ、血も結構なスピードで貯まります。その血を使い《血塗られた刷毛》の能力で勝利することもしばしば。

 

引きずり足のゾンビ

Hobbling Zombie / 引きずり足のゾンビ (1)(黒)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
接死
引きずり足のゾンビが死亡したとき、腐乱を持つ黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークン1体を生成する。(それではブロックできない。それが攻撃したとき、戦闘終了時に、それを生け贄に捧げる。)
2/2

《冥府の掌握》のところでも書きましたが、このデッキはトランブルに弱いため、トランブル対策として《引きずり足のゾンビ》を入れました。接死を持つため、トランブルへのブロックに使えば、1回はトランブルダメージを食らうものの、相手クリーチャーを殺せます。

《引きずり足のゾンビ》が死亡すると腐乱持ちのゾンビ・トークンが生成されるのも嬉しい。《引きずり足のゾンビ》でブロックしゾンビ・トークンを生成させ、次の自分のターンでゾンビ・トークンを殺せば、クリーチャーの死亡による誘発型能力を2回起動させられます。

 

食肉鉤虐殺事件

The Meathook Massacre / 食肉鉤虐殺事件 (X)(黒)(黒)
伝説のエンチャント
食肉鉤虐殺事件が戦場に出たとき、ターン終了時まで、すべてのクリーチャーは-X/-Xの修整を受ける。
あなたがコントロールしているクリーチャー1体が死亡するたび、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失う。

《血の芸術家》の能力を起動して勝利するためのカードです。

例えば《血の芸術家》が場に2体いる時に《食肉鉤虐殺事件》で7体除去できれば、《血の芸術家》のダメージ7×2点+《食肉鉤虐殺事件》のダメージ7点で21点のダメージを与えられます。

《血の芸術家》は自身が死亡した時にも能力が起動しますし、このデッキにはタフネスの小さなクリーチャーしか入っていないため、7体の除去はそれほど難しくありません。《血の芸術家》が1体しか出ていない場合、ある程度相手のライフが削れてないと勝利するのは難しいですが。

《食肉鉤虐殺事件》だけでは相手のライフを0にできないが、血・トークンを使い《血塗られた刷毛》の能力を起動し、残ったかすかなライフを削る事で勝てる事も多々あります。

 

負け方

パワーの大きな飛行クリーチャーに殴り負け

このデッキには飛行クリーチャーが《ヴォルダーレンの投血士》しかいないため、ブロックで使う場面はよく考えないといけません。パワー3の飛行クリーチャーを倒すために《ヴォルダーレンの投血士》を使い、その後もっと大きなパワーの飛行クリーチャーを出されて負けることがありました。

場合によりますが、パワー3以下の飛行クリーチャーの攻撃はブロックせず受けた方が良いです。どうせ《血の芸術家》が出ればライフは回復できるため、多少のライフロスは大して痛くないですし。

 

トランブルクリーチャーに殴り負け

チャンプブロックで殺されることを前提とした弱いカードしか無いため、パワーの大きなトランブルクリーチャーを出されると対処がきつい。

5ターン目以降なら大量のクリーチャーを展開する環境は整っていることが多く、それらを総出でブロックに使うことで《血の芸術家》の大量ライフドレインで勝てる場合もあります。

しかし、特に緑が相手だとマナクリーチャーを使って3、4ターン目に重いトランブルを出してくる事もあり、そのような場合には大体負けます。

 

エンチャント破壊による勢いの喪失

vs 辺境地の罠はずし

Outland Liberator / 辺境地の罠外し (1)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) 狼男(Werewolf)
(1),辺境地の罠外しを生け贄に捧げる:アーティファクトやエンチャントのうち1つを対象とする。それを破壊する。
日暮(プレイヤーが自分のターンに呪文を唱えなかったなら、次のターンに夜になる。)
2/2

Frenzied Trapbreaker / 激情の罠破り
〔緑〕 クリーチャー — 狼男(Werewolf)
(1),激情の罠破りを生け贄に捧げる:アーティファクトやエンチャントのうち1つを対象とする。それを破壊する。
激情の罠破りが攻撃するたび、アーティファクトやエンチャントのうち防御プレイヤーがコントロールしている1つを対象とする。それを破壊する。
夜明(プレイヤーが自分のターンに2つ以上の呪文を唱えたなら、次のターンに昼になる。)
3/3

相手が狼男デッキだと、《辺境地の罠外し》によりエンチャントを破壊され、勢いを崩されている間に負ける事もあります。

このデッキは緑に弱く、特に緑の狼男デッキにはめっぽう弱い。しかし《冥府の掌握》を引けて使いどころを間違えなければ、勝率は上がります。

 

vs 告別

Farewell / 告別 (4)(白)(白)
ソーサリー
以下から1つ以上を選ぶ。
・すべてのアーティファクトを追放する。
・すべてのクリーチャーを追放する。
・すべてのエンチャントを追放する。
・すべての墓地を追放する。

このデッキはエンチャントの量が多いため、《告別》でエンチャントを追放された場合のダメージがかなり大きい。エンチャントをすべて破壊され、戦場にはP/Tの小さなクリーチャーのみが残り、そのまま殴り負けることがあります。

 

《ウェザーライトの密航者、アルヴァード》との泥仕合

Arvad, Weatherlight Smuggler / ウェザーライトの密航者、アルヴァード (白)(黒)
伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 騎士(Knight)
接死、絆魂
あなたの終了ステップの開始時に、このターンにクリーチャーが死亡していた場合、ウェザーライトの密航者、アルヴァードは永久に+X/+Xの修整を受ける。Xはこのターンに死亡したクリーチャーの数に等しい。この能力は、ウェザーライトの密航者、アルヴァードがあなたの墓地にあるときにも誘発する。
1/1

このデッキはクリーチャーが大量に死ぬため、相手が《ウェザーライトの密航者、アルヴァード》をコントロールしている場合、すごい速度で成長していきます。一度だけ、相手のアルヴァードが30/30くらいまで成長し、絆魂で相手のライフが3桁に到達して泥仕合になり、ライブラリ切れで負けたことがあります。