12月22日(木)
夜、ベッドに入って目をつむった状態で「この部屋にいる幽霊さん、僕は霊感がないから君たちの姿が見えないし声も聞こえないけど、姿を見て会話をしたいから、可能なら夢に出てきてくれませんか?」と言ってから寝てみた。
その日見た夢は一人でせっせと金庫に札束を入れる夢で、幽霊は出てこなかった。
もしくは夢の中の金庫が幽霊だったのかもしれない。このアパートが建てられる前、この土地には会社が建っていたのかもしれない。会社が金庫破りに遭い、そのせいで倒産してしまったのかもしれない。この土地には、かつて金庫破りに破壊され、人間を呪う金庫の霊が住み着いているのかもしれない。
12月23日(金)
短冊に俳句を書く時の擬音として「サラサラ」が使われることに、まだ納得できていない。絶対に「サラサラ」なんて音は出ていない。
代わりの擬音として「ピチョピチョ」または「ペチャペチャ」を提案します。
12月24日(土)
今年のクリスマスはどう過ごそうか迷う。昨年同様イマジナリー彼女とイマジナリーケーキを食べるのも楽しいが、イマジナリーフレンドと一緒にイマジナリーチキンやイマジナリーワインを楽しむのも捨てがたい。
まあ、どちらにせよ暗くなってから呼べば間に合うし、夕方あたりにまた考えるか……おっと、教授からSlackが届いてる。「お前、今のままだと卒業できないぞ。卒論を書け。」か。なるほど。そうか。
今年のクリスマスはイマジナリー彼女とイマジナリーフレンドに囲まれてみんなで卒論を進める会を開催します。
12月25日(日)
久しぶりにMTGアリーナを起動してみたら、面白すぎてやめられなくなった。大学や会社のタスクから目をそらし、教授と人事からのSlackを無視して呪文を唱え続けている。
起きている時間の大半をMTGに費やしているせいで、思考がMTGに侵食され始めている。
納豆のパックを開けながら「納豆を食卓に出すとき、醤油トークン1つとカラシトークン1つを生成する。食卓に白米がある間、納豆は+2/+3の修整を受ける」とか考えてしまう。
納豆は緑1マナで出せるにも関わらず、食卓に白米があれば3/4になるので使い勝手が良い。しかし白米が無いと1マナ1/1なので、「一升炊きの炊飯器」などの安定して白米を供給できるカードと組み合わせて使うのが前提となる。