部屋に足の踏み場がなくなってきたので掃除をした。
掃除は、部屋に散らばったゴミを拾うところから始めた。僕はパソコンデスクとベッドの上以外のあらゆるスペースをゴミ箱として認識しているので、ゴミをそこらへんに投げ捨てる癖がある。これは普段生きる上では便利な思考法であるが、掃除の時には床にゴミが多すぎて掃除機をかけられないというデメリットになる。
部屋に落ちていたゴミの内訳は、アルファベットチョコの包み紙が6割、ティッシュが3割、菓子パンのゴミが1割という感じだ。クローゼットの中に「ふんわりくちどけメロンパン」のゴミが入っている部屋に僕は住んでいる。
床のゴミを拾い終わったら掃除機をかける。掃除機はうるさくて嫌いなので、なるべくテキパキとした動きを心がける。
掃除機をかけ終わったら次は水回りの掃除。洗面所を使わずに放置していると、水垢がたまり、その水垢はやがて黒く変色し、次第に藻のような見た目に変化する。それ以上放置したことがないので分からないが、おそらくそのまま放置すると植物が生えてきて、文明滅亡後の洗面台が出来上がるのだろう。そんな事を考えながら、黒い水垢と藻をスポンジでこそぎ落とす。
最後にダンボールを処理する。毎日のように通販を使うせいで、部屋には空のダンボールが積み上げられていた。文化祭準備期間中の高校の廊下と同じくらいの量のダンボールが、六畳間の部屋にところ狭しと置かれている。それを解体し、外のゴミ置き場に出しに行く。
まだ風呂掃除とトイレ掃除とキッチン掃除が残っているし、床もネチネチする場所があったりして汚いが、今日は疲れたのでこれで掃除完了とした。
疲れた時に素直に休むのは、幸せな人生を送るために大切なことである。