11月23日(水)
どん兵衛を粉末スープを入れずに作り、上からレトルトカレーをかけて食べるのにハマっている。どん兵衛は麺が平べったいので、普通のうどんでカレーうどんを作るよりも、麺とカレーがよく絡んで美味しい。
しかし、このカレーどん兵衛を作るたびに出る「使わなかった粉末スープ」の処理には頭を悩ませている。粉末スープだけが手元にあっても特に使い道がなく、なんとなく冷蔵庫の隅っこに山積みにしてある。
この粉末スープの山を他人に見られたら「どん兵衛を素のまま食べまくっている人」と思われそうで嫌だ。早急に処分したいが、その方法が思い浮かばない。
どん兵衛の粉末スープを使用したお手軽レシピを知っている方がいましたら教えてください。
11月24日(木)
小学生の頃、「トイレでうんちをしていると便器の中から手が出てきて尻を拭いてくれる」という怪談が怖かった。その底知れない感じが、ターボババアなんかよりも断然怖かった。
ターボババアは尻拭きよりも理解できる怪異だ。「トンネル内を自動車で走っていると足の速いババアが並走してきて、運転手を引きずりおろす」という話には、発生条件も攻撃方法も含まれており、怪異に遭遇した場合に被る被害などを予測できる。
しかし、尻拭きには理解できるポイントがまるでない。なぜ尻を拭いてくるのか。一般に、他人のうんち付きの尻なんて触りたくないはずなのに、なぜそれを好んで拭いてくるのか。
理解できないからこそ、その先を空想してしまう。もしかすると尻拭きはうんちと一緒に魂も拭き取っていて、尻拭きに尻を拭かれると、魂も一緒にゴリッと削られているのではないか。尻拭きに1回尻を拭かれると寿命の三分の一を持っていかれ、尻拭きに3回遭遇すると死んでしまうような、自分がまだ知らない特性があるのではないか。
そんな事を考えているうちに、尻拭きがどんどん怖くなった。うんちをするたびに「尻拭きが出てきたらどうしよう」とビクビクしていたし、うんちはなるべく素早く済ませるようにしていた。
11月25日(金)
何をする気にもなれない日だったので、つもりにつもったタスクを全て無視して漫画喫茶に行った。
経験上、こういう「やる気なしの日」は作業をしても効率が悪く、にも関わらず疲労はいつも以上にたまるので、タスクを全て放り投げて休んでしまったほうが総合的には効率が良い。
漫画喫茶では『中間管理録トネガワ』を読んだ。トネガワの第63話「立止」は、仕事に嫌気がさしたトネガワが1日サボるという内容で、サボって漫画喫茶に来ている僕には沁みる話だった。
できるビジネスマンである利根川先生のやる気なしの日を描くことで、やる気が出ない日というのはその人の怠惰から来る怠慢などではなく、風邪のように一定条件を満たすことで発生するイベントなんだと言われているような気がして救われた。
ありがとう福本先生、萩原先生、橋本先生、三好先生。あなた達のおかげで僕は胸を張ってサボれます。
11月26日(土)
成人して数年が経つが、未だにお酒を飲んでも「鼻の穴の中を除菌ウェットティッシュでゴシゴシ拭いたような香りだなあ」とか「舌を除菌スプレーで掃除した後の味だなあ」みたいな感想しか出てこない。