2022年7月27日~7月29日の日記

7月27日(水)

将棋の中継を見ていると、どういう訳かどの棋士も扇子を近くに置いて対局している。公式戦では扇子を持参するルールがあるのかと錯覚するほどだが、調べてみると、そんなルールは無いらしい。別に扇子無しで将棋を指しても反則ではない。

ところで、和服に扇子を携える棋士の姿には統一感があるが、スーツとネクタイに扇子を持つ棋士の姿はアンバランスに見えてしまうのは僕だけだろうか。洋服を着るなら、扇子も洋風に統一すれば良いのに、と思ってしまう。

 

たとえば、ハンディ扇風機なんてどうだろう。熟考しながらハンディ扇風機を手に取り、スイッチ・オン。ブオオオオオオオオオオオオ。ピンチに陥ったとき、スイッチ・オン。ブオオオオオオオオオオオオ。

 

将棋界から追放されてしまう。

 

 

7月28日(木)

スーパーデリシャスフレーバー スーパーポテトを食べながら、すごい商品名だな、と思う。

 

パッケージに一度「スーパーデリシャスフレーバー」と入れてしまったら、今後発売される商品すべてに「スーパーデリシャスフレーバー」を入れる必要があるまいか。単なる「うすしお味」を出したとして、それは「(スーパーデリシャスではない)うすしお味」を意味してしまわないか。

カルビーは次のポテチにどんな商品名をつけるのだろうか。スーパーデリシャスフレーバーの次となると、ハイパーデリシャスフレーバーか。その次はミラクルデリシャスフレーバーで間違いない。その次はウルトラデリシャスフレーバーで、その後にスーパーハイパーデリシャスフレーバー、スーパーハイパーデリシャスフレーバーⅡが続く。

その調子で、5年後にはベリースーパーハイパーウルトラミラクルデリシャスフレーバーEX デラックスエディションⅡが発売される事は想像に難くない。

 

 

7月29日(金)

研究に行き詰まったので教授に助言を頂きに行く。教授の部屋をノックし入ると、教授はパソコンを見つめながら生肉を貪っていたので驚いた。どう見ても生の赤い肉を、蕎麦をすするようにズゾゾゾゾと口に含んだ教授は、何事もなかったかのように「どうしましたか?」と訊ねてきた。

 

頭の良い人のやる事はよく分からないなあと思いながら、直近の実験結果が映し出されたノートパソコンを持って教授に近づき、「研究に行き詰まっていまして、助言を頂きたいのですが…」と話し始める。

直近の実験結果について説明しながら教授のデスクを見やると、そこには生ハムの空き容器が置いてあった。教授はトチ狂って生肉を食べていたのではなく、10枚入りの生ハムを10枚一気にすすり喰っていただけであった。貧乏学生の僕にとって、生ハムは1枚ずつはがして食べるものだが、教授クラスともなると10枚一気に食べるものらしい。金持ちのやる事はよく分からない。